旧約聖書の謎 隠されたメッセージ

さて、今回も旧約聖書のお話。
今回の本は、旧約聖書に収録されているエピソードが、
なぜ書かれたのかにフォーカスを置いています。

旧約聖書の謎 - 隠されたメッセージ (中公新書) -
旧約聖書の謎 - 隠されたメッセージ (中公新書) -
長谷川修一・著、中公新書(2014)






1. ノアの方舟

ノアの方舟のエピソードは聖書を読んだことのない方もきっとご存知でしょう。
ノアとその家族は、一つがいずつの動物を、大きな方舟に乗せて、
40日40夜降り続いた大洪水を生き延びたという話です。

でもこれには元ネタがあるとのこと。
多神教を信じる地域で、洪水を画策した神と、それを人間にリークした神がいて、
その情報を得た者だけが生き延びたという話が元ネタと考えられます。

つまり、聖書では、多神教ver.から一神教ver.へと書き換えているのです。
そこにある意図が隠されているというのです。

2. ダビデとゴリアテの一騎打ち

これも有名な話の一つですね。
ゴリアテという重装備の巨人兵士を、
青年ダビデが石投げだけで倒すというエピソードです。

このゴリアテの装備や一騎打ちの風習の歴史的背景から、
これも史実ではない可能性が高いと言われています。
確かに、英雄ダビデを描くのにいい題材かもしれませんね。

3. なぜ創作は行われるのか

各エピソードで、創作が行われるのは何のためでしょうか。
神への信仰心を高めるため?
そんな純粋なものではないかもしれません。
宗教指導者たちの地位を高めるため?
支配者階級の地位を高めるため?

やはり、プロパガンダなのでしょうか。

2日連続で、旧約聖書をめぐる本を扱ってきましたが、いかがでしたか?
私はすっかり時空を超えた旅ができる考古学に魅了されてしまいました。

でも、しばらくはキリスト教関係の本はいいかな。

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