理系のための論理が伝わる文章術

私は生粋の理系です。
何が生粋かというと、高校から理数科に進んだくらいだからです。
理数科では、理数科文庫というのがあって、NEWTONブルーバックスなど、
科学系の書籍がずらっと並んでいました。

さて今回、図書館の新刊コーナーに、ブルーバックス新書を見つけ、思わず手に取った本書。
高校生のときに出会いたかった良書です。

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理系のための 論理が伝わる文章術 実例で学ぶ読解・作成の手順 (ブルーバックス) -
成清弘和・著、ブルーバックス(2016)

1. 事実と意見の違い

本書は、本当に基礎から丁寧に教えてくれるなぁと感心してしまいました。
最初は、事実と意見の違いから入るのです。
しかも、実用例たっぷりで。
ブルーバックスで、小林秀雄先生の随筆を読むとは思いませんでした。

ともあれ、随筆と科学系文章を引き合いに出し、事実と意見との見分け方を説明しています。
そして、文章で述べたいことは、そのうちの意見です。
だから意見に着目するようにという教えです。
簡単! これなら理系にもついていけます!

2. 要約文の作り方

よく、大学の入試問題で、文章を何文字以内で要約せよ、というものがありますね。
その要約文の作り方が、非常にわかりやすく書いています。
これは、本当に高校生のときに知っていればよかった…!!!

まず、最初の段落、および最後の段落に着目します。
ここに主要な意見が書かれることが多いからです。

次に、各段落でも、最初の文と、最後の文に着目。
ここも重要なセンテンスの可能性大です。

そして、意見文に注目しましょう。
ここに、筆者の言いたいことが詰まっています。

本当はもっと詳細に、かつ実例を交えてわかりやすく書かれているのですが、
そこは本書を読んでいただきたいですね!!!

3. では、論理的な文章を書くためのスタイルとは?

おすすめは、欧米スタイルとも言える、頭括型です。
文章の最初に自分の意見、結論、要旨をもってきます。
そして、その後から具体例などを持ち出して、意見を補強するのです。
書きやすいですし、何より読み手に情報がすばやく、わかりやすく伝わります。

さらに強調したい場合は、双括型がよいでしょう。
頭括型に加えて、最後にもう一度結論を述べてまとめるのです。

理系にとっては、実験データをまとめる報告書やレポートが論理的表現力を試される舞台になることでしょう。
まずは自分の意見や結論を述べ、その後に根拠となる実験データを加えるのがよいですね。


さて、双括型のように繰り返しになりますが、本書は論理的記述力を高める良書です
理系のための、と銘打っていますが、文系の人にも読んでほしいなと思います。
国語が苦手な人にもわかりやすいという意味で、理系のためのとしているのかな…。
ブルーバックスだからといって、大人が読まないのはもったいない!!
でも、若い人が読まないのはもっともったいない!!!!
ぜひ手に取って、パラパラめくってみてください。
きっと新しい発見がありますよ!

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